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Buy the another same 10%OFF その2

 

 

さて、その1では前置きと余談が長~くなったので、その2では本題にズバッと切り込みます。

 
 
 
“同じもの、色違い、サイズ違いを選ばれる場合いつでも10%OFFします!”制度を始めます。
 
 
 
これは二通りのパターンがあります。
 
まず、以前にその品を買っていただいていて、リピート買いの場合、その旨を自己申告してください。
こちらも大体は憶えていますが、近頃は寄る歳波には勝てず記憶力の低下が否めません。
 
当日着てきてもらうのが確実ですが、そうもいかない場合もあると思います。
そんな時は写真でもいいので、「コレです」と提示してください。
二着目買い、色違い買い、サイズ違い買い、すべて10%OFFさせていただきます。
 
 
二つ目のパターンは、当日の複数着買いの場合。こちらもこの制度に該当します。
 
どっちの色がいいか決められない、というかどっちも欲しい。
わたしはもうこのパンツだけで生きていく。2着どころか3着、否!4着欲しい!
というキチが、、、強い気概の方など。
皆さま、二着目以降10%OFFとさせていただきます。
 
 
 
この制度は決して一時のフェアではないです。
問題が生じない場合はお店のサービスとして、ずっとそうしていこうと思っています。
 
 
何故、この様なことを考えたのか。
 
理由は大体100個位あるのですが、前回の投稿内容に関係していたり、店主自身が同じものをリピートしたり、色違い買いをする人で、そんな店主が営むお店なので、そういう服選びの選択をする際に少しでも心と懐のハードルを下げれる取り組みはないかなと考え、決断に至りました。
 
きっかけは、よく喫茶店などで、”珈琲二杯目〇〇引き~”という文言の案内を見かけるのですが、
あれって商売としては中々粋なサービスだよな、って感じたことからです。
 
もちろんそれは、珈琲一杯で何時間も居座るならせめてもう一杯注文しなさいよって気持ちや、もう一杯頼んだら合わせてケーキか何か追加で注文してくれるかな?みたいな思惑が無いでも無いと思うのですが、それでもお客さん側からしたら純然たるサービスだよなと感じています。
 
この制度もいわゆるセール、値引きでの安売り販売とは違います。
純粋にお店としての利益を10%削る覚悟をして、お客さんの選択肢を増やす手伝いをする、もしくはリピートへの少なからずの感謝の意、そのように捉えてもらえたらと思っています。
 
そうやってその人の中で消費される服ではなく、日常の、人生のユニフォームとして欠かせない服が出来た時、新しい衣服との関係性や楽しみ方が見えてくる、そんな可能性に繋がるといいなと、服屋として考えています。果たして、どうでしょうか?
 
 
繰り返しますがこれは一時のフェアやキャンペーンではないです。
AUTHORではこれから常時この制度を適用していこうと思います。
 
 
期間を設けて、その期間に選ばなければと思考を焦らせて買いに走る必要はないですし、そもそもリピートすることが正しい買い物の仕方という考えでもないです。
その選択に迫られた時の苦しさを軽くする御守りみたいなものだと思ってください。
 
開始は明日、2022年4月2日から。
知らない人にも、ちゃんと案内はするのでご安心を。
 
 

Buy the another same10%OFF その1

常々思っていることがありまして、

 
 
 
例えば、一つ目を買って使ってみたら凄い良かったとして、
 
お気に入りで頻繁に着ちゃうから、洗い替え用や、最初に買った方を長持ちさせる為に
同じものがもう一つ欲しいなぁ、と思ったり。
 
もしくは色違い、
例えば最初は黒買ったから、淡色のも欲しいなぁ、って思ったり。
 
そういったお声をお店で聞くことはとても多いのですが、
実際に二つ目、もしくは色違いを買う人は少ないです。
 
いえ、正しくは買うことが出来る人が少ないんです。
 
 
みんなやっぱり、出来れば違う服が欲しい、という気持ちがあるからです。
まだ見ぬ新たな服を選んで、着るというのは愉しいですからね
 
ましてはAUTHORで紹介している品はそれぞれちゃんとしたお値段しますから、せっかくなら新しいのを、、、、という気持ちは、よ~くわかります。
 
でも、その選択がその方にとって常に正しいかと言えば、そばで冷静に眺めている人間からすれば、決してそうとは思わない場面もそれなりにありまして。
 
隣で色々と相談に乗って話を聞いていると
 
“話をまとめるとそれは結局、色違いを選ぶのがいいんじゃないかなぁ”、とか。
 
“同じものを買い足すという選択肢をひとまず横に置いといて、無理に希望を捻じ曲げて違うのを選ぼうとしているように見えるなぁ”、とか。
 
“その選ぼうとしている違う方のものは、前に同じようなものを選んであんまり上手く使えなかったから、今着てるソレを選んだんじゃなかったかなぁ”、とか。
 
そういう事も、少なくないです。ずっとこの仕事をしてきた中では。
 
一応そんな様なアドバイスはしてみますが、お買い物は本人の自由意志で選択を決めるべきなので、最終的な判断は出来るだけ委ねたいというのが私たちのスタンスです。
結果が良かったのか、悪かったのかなんてそもそも無いし、一応どんなものを選んでもらっても損はさせないもの選びをしているつもりなので。
 
 
ただ、良くも悪くも何かを選ぶという瞬間に、人は中々冷静になれないものです。
冷静じゃないからこそできる大胆な選択は、新たな出逢いを生むし、冷静さを欠いてする失敗もまた、貴重な経験だと思っていますが。
 
 
と、まぁ、ここまでは店主の主観。前置きです。
ひとまず、横に置いといて。
 
 
 
さて、そんな二つ目買い、色違い買いの選択のシチュエーションが生まれるのは、いわゆる定番品選びの時です。
 
定番品というのは読んで字のごとく品番が定まっている型の事
デザインが同じで、生地違いという事でもなく、真に毎シーズン同じデザイン、同じ生地、同じ色展開(色が増えることはあります)であるということです。
 
ここにも同品買い、色違い買いを阻む理由が潜んでおります。
要は別に今選ばなくても、機会はいくらでもあるという心理を生むのです。
 
そこに落とし穴が潜んでいます。実は定番品というもの、意外に3、4年くらいで生産終了するという説があるのです。
いや、説というか、実際にそういうことは多いです。
 
いつまでも、いつまでもあると思っていたアイツ、意外に急に、すっと無くなります。
理由というのは色々ありますが、様々な事が入り組んだお話なので割愛しますが、結構そういうものである、という事は頭の片隅に置いといてください。
 
それでも定番品というものはお店で数年間、お客さんの手に渡ってから更に数年間、変わらない魅力で存在し続ける為に、そもそも物としての強度があります。
強度というのは物理的な意味でも、デザインや時代性においても。生産が終了してもそれは変わるようなレベルではありません。
 
作る方も、凄く考えて、力を注いで作ります。
選んで欲しいし、ちゃんと長く使って欲しいから。
いわゆるブランドの顔、なんて云われるものが定番品に多いのはそういう理由もあります。
 
生地なんかも、1シーズン単位での利益を度返しで、何年か懸けて帳尻を合わせるようにしかっりまとめて仕込んだりします。
あと、お店からのオーダーが付く付かないに関わらず(もちろんオーダーが入る方が望ましいですが)、多めに生産し、縫製コスト、加工コスト等を下げるようにします。
そういう細かな工夫を重ねて質の高い品物の値段を、程よいところまで調整する努力をしています。
 
だからお店側としてもちゃんと責任と覚悟を持って、長く、一枚でも多く旅立たせていく事に少なからず使命感を持っています。
そうすることで、そういった良品がちゃんと作り続けられていくし、新たなる定番品が生まれることに繋がっていくからです。
 
ちなみに、上記のような内幕の話が、”定番品3、4年でなくなるってよ説”にも関わってくるということは、AUHTORのお客さんだと薄々気付くかもしれませんね。
だから割愛なのです。
 
 
 
全然、ブログタイトルの本題に辿り着けないなぁ。
長くなると閲覧数減るので、ここで一休憩。
その2に続きます。