お待たせしていました。
2016年2月の営業予定表です。
2月からは展示会が多くなっていく為、やむをえず休日が変更になることもあるかもです。
なるべくそうならないような日程にはしているのでたぶん大丈夫です。
春の入荷が増える時期です。
今年もまた一緒に楽しみましょうね。
今期よりご紹介いたします。
「yasuhide ono」
ずっと探してたんですよ。でもなかなか見つけられなくて。
やっと出逢えました。
アクセサリーとして”飾る”というよりは”込める”とか”託す”という方がしっくりきて、
色々なものが形骸化している昨今で、そういった本来の存在性を感じさせるものって多くはない気がします。
作り手自身が諸国を巡り見つけた素材。
巡り合った瞬間の感情の機微を壊さぬよう、でも作家個人としての経験や趣向はしっかり投影されていると感じました。
fashionでもない、ethnicでもない、yasuhide ono らしさ。
まるで古い時代からそこにあったかのようなプリミティブさと、
現代の日常に溶け込む為の作為的なそぎ落とし加減の同居が、
僕自身、そしてここから選んでくれるかもしれない誰かとの長い付き合いを連想させてくれます。
是非一度、実際に身に着けてみてもらえたら。
onoさんは福岡県の宮若市という土地で、もともと鶏舎だった建物を改装した
アトリエ兼ギャラリーショップ”うつしき”を運営しています。
http://utusiki.com/
折があれば僕も訪れてみたいのですが、もしそちらの地方に行かれる方がいらっしゃいましたら、
是非足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
オールドマンズテーラーより3シーズン、人によってはオールシーズン
活躍するアイテムが届いています。
同ブランドにおいては定番品の裏起毛ZIPパーカーです。
こういった、ある種どこのメーカーでも作られていて、巷に溢れているアイテムの場合、
その良し悪しの具合は非常に細かい部分での差になってきます。
かと言って、その細かい部分を書き連ねていくとまた例の如く長ーいハナシになってしまうので、
必要とあればお店でお話します。
でも、わざわざブログに書いたので簡潔に言うと、
その服を作った人たちが、何を想い、どんな哲学と美学を投影し、こんな風に着たいとしっかりイメージして作られているかということです。
世の中の定番品の8割強は、なんとなくラインナップの関係上で作られたか、お金儲けの為だけに企画されていると思っています。(個人的な見解ですが、そういう印象です。)
逆に言えば定番品こそ、そのブランドの力量とコンセプトが如実に滲み出るものなのです。
なので合わない人も出てくるものです。
どんな人が、どんなスタイルを持って使うことをイメージしているか。
パッと見た目は定番品のはずなのに、誰しもの定番にはならないかもしれない服。
でも合えば、きっと永く愛用してもらえる服。
こういったものこそ、今のような時期に真面目に選びたいものですよね。
突然ですが、掲げます。
“slow”
“chic”
“contemporary”
2016年AUTHORのテーマです。
かといって、今年だけのことではなく、
始めた当初から頭の上のあたりをもやもやふわふわ漂っていた、なんとなく大事にしたい感覚と
いいますか、想いみたいなものが2年目の冬の冷気にあてられてキュッと固まってストンと落ちてきたので、せっかくだから口にしてみたというかんじです。
(今回はこんなかんじで全編フワッとした内容ですが、とりあえず書き進めていきます)
それぞれの言葉がオーサーのセレクト感やお店の在り方を表すもので、それぞれが強弱をつけながらバランスをとってひとつの価値観を形作るという感覚です。
(だいぶフワッとしてきましたが、まだ続きます)
“slow”はそのままだと”ゆっくり~”みたいな意味ですが、
ここではなんというか、”流されない余裕感”とか”一旦、目を閉じて立ち止まって”みたいな意味で使います。
要は、走る人を見て慌てて走るとかせず、逆に周りを気にして歩みをとめず、突き進め!みたいな自己の自由さや、哲学、美学を大切にしたいということです。
(あと二つあります)
“chic”は”洒落た”や”上品な”みたいな意味ですが、
まぁ、だいたいそんな感じの意味合いなんですが、もっと内面の品といいますか、
自己を律する意志や美学、自分はこうが素敵だと思う!という己の成長を促すような想いを持つということです。素直な自分がちゃんと格好良くある為に程よい緊張感を楽しめたらいいんじゃないかと思うのです。
(あと一つ、がんばって)
最後に”contemporary”
“今日的な”や現代的な”という意味で使われる言葉で、主に前衛的なアートやそれに属する表現に冠する
ことが多いですが、ここでは、どちらかというと温故知新といいますか、既に存在するものに対して、現代を生きる人として別の角度から新しい意味や価値を見出してみるという意味合いです。
(おつかれさま)
ちなみに、スロー&シックは今からさかのぼること十数年前に某ポパイというとある雑誌の見出しとなった言葉でした。
時代は巡るといいますが、実際は、それは違うと思います。
そこにあった感覚は元々、人の中に在り、また在り続けて、時代の方が勝手に巡っているだけだと思います。
巡らしているのは果たして誰の仕業によるものなのか。
さて、
2016年のオーサーのセレクトはこれまでに挙げた三つの言葉が持つ感覚を投影したものとなります。
といっても、大きく内容が変わる訳ではないのですが、その意図とするところをより感じてもらえるよう研ぎ澄ましたラインナップになると思います。
1月から新しいものが届き出します。また、既存のものに関しても、今の貴方の視点で改めて
愉しんでもらえたらと思います。
お楽しみに。