Monthly Archives: 9月 2018

入荷情報

 
入荷情報です。
 
 
胸元の深いカッティングが印象的な、おそろしく長いワンピース
制服的であり、衣装的でもあるミニマルなブラウス
快活的でいて、品性を失わないフードコート
火鉢とキセルの似合う粋な番頭さんのカーディガン
 
 
 

 

susuri / エクローグワンピース black ¥38000+tax
 
 
 

 

susuri / ドナーブラウス garter blue ¥27000+tax
 
 
 

 

 

 

 

TALK TO ME(池邉祥子服飾研究室) / カディフードコート navy ¥59000+tax
 
 
 

 

 

MITTAN / ギマウール羽織 灰 2 ¥25000+tax

 
 
 
 
 
そして、、、
 
 

 
coming soon…

 
 
 
 

clothing

 

accessories

 

article of life
 
 
 
気になられたもの、在庫の有無等、お気軽にお問合せください。
 
 
 

はじまりました。

 

田中友紀・人生展「ほしのはだ」
始まりました。
 

 
平日始まりですが、遠方からもたくさんの方に脚を運んでいただいています。
 
 
基本的に友紀さんは全日在廊していただけるとのこと。
 
是非、彼女に逢いに来てください。
 

 
 

展示への寄稿2

寄稿1からのつづき―
 
 
 
今回の展示、彼女は”個展”とは題したくないという。
 
“ほしのはだ”という、彼女が活動初期から謳っていたことばをメインに添える今回は、
いうまでもなく彼女にとって現時点でのひとつの集大成となる展示であるのだが、
ここに辿り着くまでには、本当にたくさんの人たちの支えや影響があってのことなので、
自分一人では到底辿り着けることではなかった、という想いがあるからだ。
 
 
如何にも彼女らしい想いというか、直接その人柄を知っている人たちにとってはこの話にうなづけるところがあるんじゃないかなと思う。
田中友紀とはそういう人間なのだ。まっすぐで、嫋やかで、慈愛に溢れている。
 
 
また、もうひとつ、今展示の内容にも関わることが、その理由に挙げられるのだが、
今回、彼女と繋がりのある様々な作り手さん達から、ある協力を得ている。
 
それは、様々な物づくりの現場において多かれ少なかれ出てしまう、廃材等を提供してもらい、
それを彼女が新たな作品としてもう一度生まれ変わらせるという試みだ。
 
提供していただいたものすべてが直接的に作品の一部になれるというわけではないが、
間接的にでも彼女の作品づくりにしっかり反映されている。それぞれの廃材に導かれた作品づくりと言ってもいいかもしれない。
 
僕もまだすべての作品を見れている訳ではないが、提供していただいたさまざまなピースやそれを生み出した作り手の皆さんへの敬愛の念が、近くで見ていてひしひしと伝わってくる。
提供していただいた方々は僕自身も仲良くさせていただいているとても素晴らしい作り手さん達ばかりなので、こういった人の輪と繋がりを近くで感じれるということはとても幸運なことだと感じている。
 
 
<ご協力いただいた作り手の皆様(敬称略)>
 
日置哲也 ― 陶芸家・・・焼成中に割れた作品の陶片
さざなみ/オオジマホ ― 衣服作家・・・布端材
MIROKU COFFEE/梅村彰 — ロースター・喫茶店主・・・欠点豆等、焙煎後に出る廃棄豆
 
 
実は、この取り組みと制作方法に至った想いが、”寄稿1”の最後でほんのり触れた彼女と僕らとで一致した想いであるのだ。
 
 
作品を産み出し世の中に送り出していく彼女。作り手が産み出したものを世に送り出していく僕ら。
ほんの少し立場は違えど、その責任を重く感じているのである。
 
 
矛盾しているが、彼女も僕らも、もうこの世には十分な物で溢れていて、これ以上増やさなくてもいいんじゃないか。
そんなことを考えている。
過剰に物が溢れている世の中に、さらに新たな物を送り出すことで、どこかで生きながら死んでいく物が出てくる。
人間にとって、物の価値は流動的で、価値がなくなったもの、必要とされなくなったものはなんになるかといえば、それはゴミだ。
 
 
自分たちが頑張れば頑張るほど、この世のゴミと人間が決めつけてしまったものが増えていってしまう。
考えすぎかもしれないが、そのように考えてしまったのだから、もうその思いは消すことができない。
 
 
しかし、私たちも世の中の一部だし、あたりまえにゴミも出す。
彼女も僕らも、そんな葛藤と諦念を抱えて日々もがいている。
 
 
出来ることは限られているが、少しでも、ものづくりにおいて出てしまう廃材に向き合い今一度生まれ変わらせる。
それも、そんな廃材でしか生み出せないものにだ。
そんな考えに共感し、輪を広げていく。今は、これが精一杯だけど、今展示で楽しみながら感じて欲しいです。
 
 
彼女とはこの夏にこんなやり取りをして、展示の輪郭が出来上がっていった。
 
 
だから彼女は個展ではないという。
 
彼女がこれまでの人生で培ったもの、考え方、たくさんの人たちに教えてもらったこと。
すべてをまあるく繋げる展示。そしてこれからに繋げる展示。
 
そんな展示ってなんていうんだろうねって話もした。
「回顧展、、、だとなんか終わった後みたいだね。」
「確かに、むしろこっからが長いのに仰々しいね。」
 
そして彼女から”人生展”という言葉が出た。
そんな展示初めて聞くし、おお、なんか重いかなって最初は思ったけど、五回ぐらい口にしたら慣れた。
むしろそれくらいの思い入れがあるんだなと、余計に背筋が伸びた。
 
 
“ほしのはだ”っていう言葉は彼女にとって本当に大切な言葉で、
意味はこの世のことのすべて、ということ。
 
 
彼女の目に映るこの世のこと、この星の上のことは、どんな感じなんだろう。
 
この展示で触れることが出来る幾百の作品に、その答えはあるのだろう。
 
すべてが彼女にとっての”ほしのはだ”のカケラなのだから。
 
 

 
 
 

四年

 

本日、9/11でお店を始めて満四年となりました。

 

 
正直、今朝まで忘れてました。
友人からのメッセージで思い出しました。ありがとう。
 
 
今は、今週末からの田中友紀さんの展示のことで頭も身体も一杯で。
 
年月は区切りのようでそうでもなくて、
まだまだ生きていかなければならないし、それまで続けていくわけで、
 
何かに必死で、気付けば積み重なっていた、だったら、それはすごく恵まれていることだなぁって思います。
 
 
でもやっぱり区切りは、誰かにありがとうとか、これからもがんばります、という良い機会だと思うので、そこに至れて、純粋にうれしいです。
 
 
このお店と私たちに繋がるすべてのことにありがとうございます。
 
 
これからいびつでも積み重ねていきます。
 
 

 
 
2018.9.11
 
店主より
 
 
 

展示への寄稿1

 

田中友紀さんの展示が来週に迫ってきている。
思い返せば、今回の話を頂いたのが、もうおよそ二年前になるようだ。
 
その時は、AUTHORで個展をしたいという彼女の申し出を、一もなく、すっと受け入れた。
その頃には既に大切な友人であり、同時に尊敬する作家であった彼女からの願い。
それは光栄としか言いようがなく、なぜか平静を装いつつも内心は動揺し、輝く彼女の眼差しを言葉少なに見ていることしかできなかった憶えがある。
 
 
さて、月日は刻々と流れ、それぞれの仕事、生活にも様々な変化があった。
彼女は短い期間だが群馬に移住し、様々な土地での個展や、クラフトフェアーへの参加、たくさんの作家仲間との出逢いと切磋琢磨を繰り返し、
作家/田中友紀としての経験を積み重ねていった。
 
僕らは、まぁ、、のらりくらりと日々お店を続けていき、わからなかったことがわかるようになり、またここから先に考えていくべきことが定まっていった期間だったような気がする。
 
そんな間も、彼女は東海でのイベントや実家への帰省のタイミングで時間を見つけてはお店に遊びにきてくれて、
群馬での暮らしや、大好きな旅の中で出逢ったこと、感じたことを色々と報告してくれてた。
お互い返事がとってもゆっくりだが、手紙やメールでのやりとりもあり、土地は離れていても常にそれぞれの”今”を共有し合いながら過ごしていた。
 
 
そして今年の夏から彼女は新たな土地での生活と活動を始めた。
その少し前に群馬から一時実家に戻り過ごしていたが、その間にも彼女持ち前の”人運”は発揮され、素晴らしい出逢いに恵まれて、
その縁もあって、新たな拠点を岐阜県の土岐市に見つけるに至った。
 
その様子を比較的近くで見ていた僕らにも、彼女自身や共通の友人知人の人づてに、都度の状況は知らされていたが、
引っ越し作業に加え、日々の制作やアトリエに雑誌の取材が入ると聞き、こりゃ、片付けが間に合わんなと感じ、嫁を掃除要員として派遣して、
どうにかこうにか新たな生活がスタートした。
 
 
この頃になると9月の展示の事を、より具体的に考えていかなければならないなと、より密に連絡を取り合い、現状の想いとこれからの在り方を踏まえた展示のカタチを模索し合っていった。
 
 
そして、ここからは流れが急加速する。
シンクロニシティという言葉があるが、まさにそんなようなこと。
 
 
作品を産み出す作り手の見ている世界と、作品からそれらを受け取る私たちとを繋ぐ為の展示の実現。
 
 
その想いと方法が、一致していると、対話の中で気づいたのでした。
 
 
つづく。
 
 

 
 

SCENE.36

 
 
AUTHOR
2018 a/w
SCENE.36
 
 

 

 

 

 

dress : susuri
 
 
 

 

 

knit : susuri
skirt : Koton
 
 
 

 

 

 

knit : susuri
pants : susuri
 
 
 

 

 

 

 

smog : susuri
knit : susuri

 
 
 
 
「物買って來る 自分買って來る」
―河井寛次郎
 
 
スタイリングページ→ “SCENE”
アイテムページ→ “clothing” “accessories”

 
 

気になられたものがございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。
 
 

 

入荷情報

入荷情報です。
 
 
ミニマルでいて静かに歪んだコート。
作り手の怨念のようなものが宿った革の鞄。
洗えば洗うほど愛しやすくなってくるインディゴのコットンニット。
 
など。
 
 
 

 

 

 

Koton / 高密度綿ウール ルーズコート mocablack ¥43600+tax
 
 
 

 

TOKIHO / DIALOGUE 鹿革 ¥42000+tax
 
 
 

 

 

AULICO / COTTON KNIT royalblue M,L ¥22000+tax
 
 
 
 

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ほしの はだ

 
 
 
 
2018. 9/4fri – 9/24mon
 
 
 
田中友紀・人生展 「ほしの はだ」
 
 
 

 
 
 
そばで見ていると彼女は、
 
 
まるで息をするように作品を生み出していく
 
 
「はだの逆はそら」
と、対話の中での彼女の呟きを耳にし、思わず話しを止めた
 
 
日常と旅、人と自然を行き来する彼女—田中友紀に、
この世界はどのように映っているのだろうか
 
 
鎚と炎によって、金属の肌に刻まれた夥しいほどの現象と
そのカタチの中に、手掛かりがちりばめられているはず
 
 
彼女の産み出す幾百の卵と呼べる作品群
それこそが、”ほしのはだ” なのだろう