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それは、つまり

 

 
 
言わずも知れたMITTANの亜麻苧麻パンツ。
ラインナップ入りして五年程経つけど、いまだに求める人全員に渡せない(というかい実物を見てもらえない)ほど、あっという間にお店から去っていく。
 
 

 
 
店主は初納品の時に手に入れて、そこから真夏以外は最低でも一週間に三回の頻度で履いている。
(ちなみに真夏は亜麻苧麻のショーツばっかり履いてる)
そんな頻繁に履くから、色は抜け、裾などが擦れてほつれてきたりするので何度かMITTANアトリエに染め直しや補修で入院させているんだけど、その度に思うことがある。
 
 
素材感の良さとか、シルエットのバランス感とか、履き心地の楽さとか、
特筆すべきことはたくさんあるのだけど、基本的には比較的地味渋い品だと思う。
 
五年も日常の中で履き続ければ、その都度の感動はもちろん無くなってくる。
かと言って決して飽きてくることはなく、もうほんとに気持ち的には全くの「無」で、
何にも考えずに手に取り履いている。
 
そしてまれに補修で手元から離れたり、洗濯して乾かなくて履けないとなると、
 
ひっじょーーーーーーーーーーーーーーに困る。
 
 
あんなに何んにも考えず、あたりまえかのごとく履いていたのに、
いざ履けないとなると困る困る。うろたえる。震える。
 
離れて初めて気付くこれって、つまり、、
 
 
愛だよな?
 
 
もうオマエなしでは生きれない。
恋に終わりはくるけれど、愛に終わりはないんだよな。
 
毎回気付くんだ。
そして少し経つとまた日常になり、そして忘れるんだ。
 
つまりは、、
 
それこそが愛だよな。
 
 
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