しかしながら結局一兎も得れず
と古来より言われておりますが、
何をもって”二兎”とするかは本人次第ではないかと思います。
例えば、オーサーでは衣料品から生活品、時には食品なども取り扱うので
二兎どころではないというはなしなのですが、
商っている本人からするとひっくるめて一兎なのでございます。
さて、その追っている一兎は何なのかと申しますと、
つまりは”自らが欲しいもの”を仕入れてご紹介、そして販売するということなのです。
でも、人によってはそれが二兎を追うってことになるのでしょうね。
さてさて、少し話が変わりまして、”餅は餅屋”ということばがあります。
これはここ最近自分の中でぶつぶつ唱えている言葉なのですが、
なんだかんだそうなんだなと思います。もちはもちや。
その生業で成している人には敵わないなと思います。
さてさてさて、それでは話を合わせまして、
ここでいう兎、追う者、餅、餅屋、餅屋ではない者、
それぞれに何が当てはまるか。
“餅屋”は作り手もしくは自分の生業ではない者。
“兎”と”餅”は商品であったり、選ぶもの。
僕はきっと”追う者”と”餅屋ではない者”なのでしょう。
そして僕はおそらく”餅屋”にはならないでしょう。
ずっと街の片隅で好きな兎と餅を追っていきたいです。
さてここで、2015年秋冬新作のご紹介です。
世界中の不変的な名作を紹介する楽しみもあれば、その年、その季節に生み出される
新たなる素晴らしい名作を紹介する楽しみもあります。
どちらも楽しく、二兎を追うことをやめられないのです。
niuhansより今季初デリバリーのシャツです。
細番手糸を二重織にした、張りとしなやかさの二兎を追った素晴らしい生地です。
メンズがレギュラーカラー、レディースはスタンドカラーの使用です。
もう一型、メンズだけの展開ですが、張りのあるタイプライター生地を使った
ボタンダウンシャツです。
お色はライトインディゴとダークインディゴの2色で、
それぞれのボタンが生地色に合わせた白と黒になっています。
もう、お分かりですね?こちらも二兎を追っています。
毎シーズンniuhansの服には一見しただけでは分からないような、こだわりがあります。
生地だったり、パターンだったり、染色だったり、付属のパーツだったり。
他からしたら二兎や三兎どころではないものを、さらっと静かな佇まいで追っていきます。
きっとデザイナーにしたらそれは一兎を追っているということなのでしょうが。
漁師が餅屋になることはないと思うのですが、
涼しい顔で五兎くらいは追えるようになりたいものです。
※AUTHORのサイト内にカテゴリーページを作りました。
すべてではないですが、そちらでもお店にあるものをまとめてご覧いただけます。
http://www.author-web.com/
ご参考になさってみてください。