ロマンチックな奴ら

2016年7月29日

事の発端は、lafeuilleの今枝さんが、
AUTHORで、3rd ceramicsの花器を使って花の教室をやりたいという申し出をくれたことでした。
 
共にお世話になっている両者の出合い。
それはとても素晴らしいことで、二つ返事で了承しました。
 
しかし、日頃から公私ともに仲良くさせてもらっていながらも、なんでウチで?という一応の疑問に対して今枝さんが、AUTHORに来られる人たちだったら、僕のやりたい事、伝えたいことがちゃんと伝わる気がするからとおっしゃっていただいたことがとても嬉しかったし、確かにそうかもな、と僕自身もすぐに思えたこともまた嬉しかったのです。
 
 
そんなこんなで話を進めていく中で、どうせならlafeuilleによる空間展示もやろう、
いつも企画展やお店の飾り付けで見せ(つけ)てくれるとっておきの流木のコレクションを展示(自慢)しようということになり、今回の展示の骨組みが出来上がってきました。
 
さらに、だったら3rd ceramicsにも花器を提供してもらうだけじゃなくて今回の核となる流木からインスピレーションを得たものを製作してもらおうというむちゃぶりを思いつき、それを伝えると、最初は「流木…ですか???」と戸惑っていたが、面白そうだからやってみますといういい返事をもらえた。ほんと彼らは素晴らしい。
そして今回、山の流木展 “素形-sugata-” における空間演出の一環として、ランプシェードを製作していただきました。
 

 
以前から、ランプシェードを作ってみたいという話を聞いていて、僕もお店にランプシェードが欲しいから是非作ってよ、と機会があるごとに彼らのお尻をツンツンつっついていたので、今回こういう形で実現させてくれたのはとても粋なことだなと感激したのです。
 
何度か試作と話し合いを重ね、どこかのだれかの、何かの真似ではない彼ららしいカタチと作りになったのではないかと思います。
 
流木という自然の生み出した二つとない偶然の美しさと、道具としての機能を美しくカタチにする3rd ceramicsの理念が掛け合わされた姿は、視る角度により様々な表情をみせてくれます。
ランプシェードというものの本来の機能を考え、それをほんの少し崩すことにより生まれる光の道筋がその周りの空間にも変化をもたらすのです。(ちょっとドラマチックに書き過ぎた)
 

 

 
 
今回の話を進めていくにあたって、まずは顔合わせを兼ねた打ち合わせという名の飲み会を開きました。
お互い各地のイベントなどで顔を合わせていたので、改めまして初めまして、の挨拶もほどほどに今企画の話をしつつ、それぞれの活動の想いや、未来の目標、こんな考えで日々すごしているなどなど、人と成りを確かめ合う場となりました。
 
それは、傍から見たら、なにクサい事言い合ってるんだ、そんなような集団だったかもしれません。
でも僕たちはそんな夢物語のようなことを大真面目にあーでもない、こうでもないと話合えるようなやつらで、総じてどうしようもなくロマンチストなんだということを確認し合いました。
 
ニーズも、相対的な価値も、地位も名誉も度返しな不器用なやつらが一体何をみせようとしているのか。
我々と同じくロマンチストな方々も、そうでない方々も、気にしてもらえたらと思います。
 

 
————————————————————————–
7/29追記:ワークショップについて
お陰様で、8/11は定員に達しました。ありがとうございます!
8/7は残り1名様となっております。よろしければ是非ご参加くださいませ。
 
AUTHOR店主