Vaseman展
2019.10.5sat – 10.14mon
photo&design / Ryo Hayamizu
vaseman https://www.instagram.com/vaseman_jp/
陶磁器窯業の一大産地、岐阜県多治見市にて、手工業的手法で陶磁器プロダクトの
製作に従事している二人の職人による陶芸ユニット。
花器=vaseを制作物の主体にし、長年の職人としての技術の研鑽、研究、経験を注ぎこんだ技芸表現。
彼らの日頃の仕事とはまた違う、ある種”陶芸家”としての業と精神の解放活動だと感じています。
複雑極まりない、多彩な発色の釉薬が溶け混ざり合い、
これまで見たことのないような、でもどこかで観たことがあるような”景色”を起想させます。
all objects photo / Ryoji Yamauchi http://work.ryojiyamauchi.photography/
これらの作品群でも、まだまだごく一部。
企画展時にはおよそ百点に及ぶ作品が並びます。
色や質感、形、大きさも、すべて同じものは一つとしてない、
唯一無二の100通りの花器が並ぶ様は、きっと圧巻でしょう。
花器としての作品ですが、私は正直、実際に植物を飾る道具として使わなくてもいいと思っています。(※あくまで一個人的な考えです)
ただ、あるだけで何かを成り立たせる物としての存在感は、それらを手にした方々それぞれが見出した意味や価値、思惑を投影させるのに十分な器量を持っていると感じています。
長年の経験を擁する作家本人たちが、窯出しする度に一喜一憂する程に安定も予測も難しい、
綱渡りな製作道程だからこそ、人を感動させることが出来る作品が生まれるのだと思います。
是非、体感しにいらしてください。
作家在廊日 5 6 12 13 14