お店に服以外のモノを置きたいと思い至った理由は3つ程ありまして、
その理由のひとつがタークのフライパンでした。
かつて、ドイツがまだオーストリア帝国とプロイセン王国に分かれた連邦政府だった時代。
1857に創業されたターク社は以来150年間頑なに銑鉄の塊から鍛造によって生み出される
つなぎ目なしの一体成型フライパンを造り続けています。
しかし、そんな ”歴史がある” ということはこの際どうでもいいのです。
仮にこのフライパンが3日前くらいに創業した会社が造ったものだとしても
同じように私はこのフライパンを愛していたと思います。
しかし、やはり前言を半分撤回します。
たぶん3日前に創業した会社ではこのフライパンは生み出せないと思います。
その国の歴史や文化、その時代、そこに生きてきた人々だからこそ生み出すことができたものだと日本人の私は感じます。
それは、日本の伝統的なものづくりにも言えることで、日本人だからこそ生み出せるものがあると思います。
でも、世の中のフライパンの中ではいまのところタークのものが一番好きです。
さすが150年間造り続けられているだけあってそれなりに有名で、
世界中でプロのシェフや料理好きの方々に愛用されています。
お店に遊びに来ていただいた方々の中にも
以前から気になっていました。という声を聞きます。
しかし、いくつかの理由で使用を躊躇われる方々が多いようです。
・重くて振れない
・手入れが大変そう
・高い(価格)
なるほど。ごもっともです。
しかし、あえて言わしていただきます。
そんなことないです!と。
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と、それに対しての私なりの答えを一回綴ったのですが、
あまりに長くなってしまったのでblog上では控えます。
ご興味がある方はお店で直接お伝え出来ますのでお申し付けください。
(なるべく短く簡潔にお伝えできるよう努力します)
代わりに、タークで焼いたなんの変哲もない目玉焼きの写真をご覧ください。
最後にひとつ。
もし、いつかタークを一振り、、、と考えていて、
でも新しい服も欲しいし(例えばご所望のサイズのタークの値段と同等かそれ以上のシャツ等)、
とお考えの方いらっしゃいましたら僕はタークをお勧めします。
重くて、ほっとけば錆びるし、とても高価なフライパンですが、
人生がすこし変わると思います。
それがこのフライパンをお勧めする僕なりの一番の理由です。