後記:その2

2016年8月19日

後記:その1はコチラ
 
 
さて、続きまして最後に、7日と11日に開催した教室のこと。
 
以前にも書きましたが、lafeuille今枝さんが3rd ceramicsの一輪挿しに見惚れて、
今回の教室を開くことになりました。
内容は、生活の中で植物を生けるということ。植物を、花器を自分なりに生かすということ。
花屋としてほんの少しのコツを伝え、難しいことではないと知ってもらうということでした。
 
その為、今回の教室の参加者を募る際には使う花器がどんなものかを伝えるだけで、
完成イメージの写真は一切載せませんでした。
元々、答えなんてなくて、答えは参加者の皆さんと考え作り上げていくことだと考え、決まりきったイメージを先行させたくなかったからです。
 
そんな、実際に何をする教室か分からない状況に、予定定員を超える方々が参加を希望してくれました。それってなんかとても素晴らしいことだと僕らは感激しました。
 
そんな素敵な方々が集まった場は、終始和やかで、お互いに声を掛けあい、意見を出し合い、
とても実のある時間になれたのではないかと思います。
 

 

 

 

 
当日の教室は、まず、たくさん用意した花器の中から好みのものを選び、製作者から花器の簡単な説明、そして今枝さんから花を生けるということの講義の後に実際に用意した大きな枝から思い思いに自らの手で切り出してもらうという流れでした。
お花の教室と謳っていながら、生花を使用しないというのはとてもlafeuilleさんらしいです。
 
実際に剪定用の鋏を使うのが初めての方から、自前の使い慣れた鋏を用意してきた方まで、好き好きに切り出せることはとても楽しく、いい体験になられたようです。
 

 

 

 

 

 

 

 
今枝さんは専門学校での講師の経験もあり、そのお話はとても明瞭で理解がしやすく、ひとりひとりの質問にも丁寧に答えられていました。
プロからのコツを伝授されながらも自由に行けられた置き花はそれぞれの個性や好み、価値観が投影されたものでどの方も素敵な出来栄えでした。
 

 

 

 

 

 

 

 
 
教室を終えてみんなで談笑中に、住んでいる地域にお勧めのお花屋さんはありますかという質問だったり、使いやすい鋏はどんなものがありますかという質問をする方もいらっしゃったりしたのが嬉しかったです。
ただ一度きりのことではなくて、その先の生活に続いていくことがほんとうに伝えたい事。
今回は確かに何か大切な想いを伝えられた教室となったと思います。
 
講義を終えて、lafeuilleの今枝夫妻は、参加された方々に助けられたとおっしゃっていました。
僕らもそう思いました。
ひとりひとりが楽しむ気持ちを持ち、お互いに話し合ったり、こういう場の空気感はほんとうにそこにいる人たちで作られるものだと思います。
お店の中での慣れない教室で、いろいろ至らない、口が回らない、などあったと思いますが、
愉しんでいただき、ありがとうございました。
 
また、展示、教室と、素晴らしい七日間を作り出していただいた、lafeuille夫妻と3rd ceramicsに感謝です。
 
ありがとうございました。
 

 

 

 
素形-sugata- 終了