MITTAN
ご厚意により、前シーズンより少量扱わしていただいていましたが、
この春夏より本格的に展開していきます。
いくつかご紹介していきたいのですが、まずはこちらです。
MITTANの服をご紹介していくにあたって、まず説明することがひとつありまして、
それは世界の民族服の成立ちや根底を考え作られていくということです。
その代表的なものがこのロングジャケットです。
シーズンによっては様々な素材で作られるのですが、基本となるのは麻綿の生地です。
どこかヨーロッパ圏のアンティークスやアジア圏の古裂のような寡黙で力強い生地感です。
MITTANの服はいわゆる表面的に民族的なデザインがある訳ではなく、古くに生まれ伝統的に受け継がれてきた服としての構造を紐解き、それを元に形作られています。
その為、いわゆる和モノであったり、エスニックであったり、もちろん洋服的なものではなくどこかで出合ったことがあるようでないような不思議な感覚を覚えます。
現代の民族服というブランドテーマをしっかりと体現しています。
それはどこか哲学的で、どこかプリミティブな佇まいで、作為的な魅せ方ではない潔さを感じます。
作り手もいわゆるデザイナーやメーカーという雰囲気ではなく、また作家というわけでもなく、この表現が失礼にあたらなければよいのですが、” 哲学者 ”という言葉がわたしの中ではしっくりくるのです。これは大丈夫でしょうか?
同じ生地でのパンツもあります。
上下で合わせることもお勧めします。
その他にもいくつか届いています。
作り手自らが天然染料により手染めした生地であったり、
継ぎ目に補修のステッチを施したものであったり、
実際にお手に取ってご覧になっていただきたいですね。
中盤の文章がかなり重ためだったのでこのへんで。