なぜ、「いま」のものとして捉えられるのだろう。
どちらかといえば「これからの」ものであるのに。
そのわりに一期一会感は少なくて、この先もあると思ってしまう。
でもそれは結局、こちら側の問題で、
一定の速度で更新し、余るほど生み出し、いつか過去のものとして追いやる。
こんなにも考え、こんなにもたくさんのひとが関わり、こんなにも労力が注ぎ込まれているのに。
いつまでたっても移りゆき、消費されるものという認識からは脱することができない。
自分が作り手だったら、耐えられない。
もうこんな世界からは足を洗いたい。
そんなことを考えてしまいながらも、新たに目の当たりにするものへのときめきは抑えられない。
そんな矛盾と葛藤はらみながら今日も、これからも。
→“clothing”