継ぐ、接ぐ

2017年4月28日

実は先日、京都に行ってきました。

主な目的はMITTANを主催する三谷さんのアトリエへの訪問です。

 
打ち合わせに行ったのですが、その理由はまた、おいおいに。お楽しみに。
 
 
さて、その時に少々ピックしてきたものがありまして、ご紹介。
 
ラオスの村で手織りされた絹の生地を使った布です。
 
 

 

 

 
 
こちらの生地、今季のロングシャツ(※弊店では完売)にも使用されたものなのですが、
とてもとても貴重なもの。
ラオスの山岳民族の方々が、現地の原種に近い蚕の吐く絹糸を使い手織りしたもの。
三谷さんにとってもなかなか自由に手にすることが出来ないものとのことです。
 
そんな貴重な生地を出来る限り無駄にしない為に、衣服を作る際にも出来る限り裁ちの少ないデザインパターンを考え形に起こしたり、切り落とした端切れを一つ一つ継ぎ接ぎしてこういったものを作られています。
もちろん一枚として同じものはありません。
 
こういった布への思考や使い方、実際はアフリカや中央アジア諸国、南米、、諸々と世界各地で見られます。
ただ、現在では主に先進国といわれる国々以外の地域に残っているのが現状です。
 
日本にももちろんこういった文化はありました。
襤褸(らんる、ぼろ)と呼ばれるもの。
布が貴重だった時代や地域において、使い古し擦り切れ、穴の開いた衣服や布を継ぎ接ぎし染め直し再利用したもの。
こういったものは今日では骨董や文化物の一種とみなされ、それなりのお値段で取引されたりしますが、元々はおそらく貧しい生活の中で生まれた、「こうするしかないから」という苦肉の策。
産業や経済の発展とともに消えていってしまうのは必然なのでしょう。
豊かになった現代では、そうする必要性はないのでしょうから。
 
さて、豊かさとは何なんでしょうか?
 
 
まぁ、それは一人一人が生きてく中で見つけていくものだと思うので、とりあえず。
目の前にあるものをしっかり見据え、大切に使っていこうと思います。
 
大きさは約60×60ですので、敷く、巻く、包むといろいろな使い方ができますので見つけてみてください。
 


 
 
“accessories”