今ここで一つの門出としての催しを/yasuhideono展

2020年5月16日

 
 
もちろんすべてが元通りになるにはまだまだ時間が必要で、
そもそも、元に戻るなんてことは無いのかもしれない。
 
 
これまでを経て、感じてしまった拭い去ることができない漠然とした不安感に対して、
私たちはどう向き合い、折り合いをつけていくのか。
 
少なくとも止まったままではいられない。
少しづつでもここから改めて始めてみようと思います。
 
 
 
2020.5/23sat-5/31sun yasuhide ono 展
 
第一部(5/23-5/25):オノトノタイワ -完全予約制のオーダーメイド受注会-
第二部(5/27-5/31): yasuhide ono 作品展
 

 
 
 
一年前から決まっていたyasuhide ono作品展。
今年の2月には一度、福岡は宮若市にあるオノさんの異次元基地、うつしきを訪れて、具体的な展示のあれこれを打ち合わせていました。
 
実際、この時には既に、現在までに至る新型コロナウイルスの諸問題は日本にも徐々に飛び火していましたが(ちょうど東海圏でも初期のクラスター感染が出て、少しピリッとした空気感になっていた頃でしょうか)、正直、現在の様な状況までは予想出来てはいませんでした。
そこからあれよあれよと五輪は延期になり、各都市に非常事態宣言が出され、感染拡大阻止の為の自粛ムードに世の中が覆われていきました。
 
ご存知の通り、私たちのお店も4月の頭には十日間の実店舗休止を選択し、それ以降も通常営業を取りやめ、今に至るまでアポイント制での営業に切り替えて日々の営みを過ごしています。
その為、もちろん今回の展示も果たして開催できるのか(というよりは開催しても良いのか)、ここ何週間か頭を悩ませてきました。
 
自分の中には常にシンプル/ミニマルに考えるという物差しを据え置いていて、その主体はまず己であることが迷った時には答えを導き出しやすいので、
今回の事も単純に、自分は”やりたいのか”、”やりたくないのか”、まずはその点を明確にすることから始めました。
もちろん答えは”やりたい”でした。じゃあ、その為にはどうする?どうならやれる?と考え、元々オノさんと話していた展示の内容から変更し、
今、この状況だからこそやれる形、やってみたい形を掛け合わせた提案を改めてオノさんに投げ掛けてみました。
するとオノさんは基本、どんなことでも、なんでもござれな精神な方なので、快く応えてくれました。
 
 
 
まずは第一部、”オノトノタイワ”
会期前半の三日間は、事前予約制で一組一組時間枠を設け、作り手であるオノさんと、使い手であるアナタが顔を突き合わせ、対話の中で共に唯一の作品を産み出していく特別な時間をご用意致します。
 
以前よりオノさんは、いつか個人との対話の中でその人の為の特別なアクセサリーを作る催しをやってみたいと話していました。これまでにオノさんがこういったプロセスで作品づくりをする機会は結婚指輪の依頼でのみでしたので、どのような対話がなされ、どのようなモノが産まれるのか、とても興味深いところです。
 
初取り組みの今回は、オノさんの代表的な作品技法の一つである、マクラメ編みのアクセサリー(ブレスレットとネックレス)でのオーダーとなります。
オーダーではどのような石でどのような編み方で形にするか、対話の中で答えを探っていってもいいですし、その内容に応じてオノさんからの提案もいただきながら、ただ一つの形を一緒に創造していってください。
 

 

 

 

 

 
 
 
予約にに関しては以下の時間枠と少しの決まり事を設けさせていただきます。
 
5/23(土)から25(月)までの三日間、各日それぞれ以下の時間枠でのご予約を承ります。
※お一組様、一枠45分 他の御予約者との邂逅を出来るだけ避ける為に時間厳守をお願い致します。
 
➀12:00-12:45
➁13:00-13:45
➂14:00-14:45
➃15:00-15:45
➄16:00-16:45
➅17:00-17:45
➆18:00-18:45

 
〇ご予約は本日よりメール(contact@author-web.com)、各種SNS(Instagram/Facebook)のダイレクトメッセージにて承ります。
 ※現時点では店舗に不在なことが多いので電話予約は不可と致します。
〇各日各時間枠は先着順にてご予約を承ります。
〇ご希望枠が埋まってしまっていた場合はその都度空いている枠をご提案させていただきます。
〇ご予約キャンセルは他のお客様へのご案内もありますので出来るだけ早め、遅くとも前日までにお願い致します。
 
 
非常事態宣言が解除されたとはいえ、人々の中に巣食った密密密を控える気持ちをしばらくは拭い去ることはできないでしょうし、そもそも現時点では社会的道義においても油断は禁物であると、私たちも考えます。
その為、今だからこそ取るべき形と、今だからこそ試してみたい形として、会期前半ではAUTHORのそれなりにゆとりのある空間にオノさんとアナタと二人で、他の誰かの存在を気にすることなくゆったりと、でもきっと久しぶりの誰かと対話しながらの物選びを愉しんでいただけたらと思います。(もちろん、お店の人である私たちも適度なディスタンスを取り、やや存在を薄めながら見守っていますね)
 

 
 
 
 
 
そして、5/27-31の第二部は、通常の展示即売形態であるyasuhide ono作品展となります。
2018年に催した展示と同様に、オノさんの様々な技法の作品が一堂に会します。
 
 


 

 
 
その”通常”ということが今、最も尊い気がします。
 
実は12日の段階では、先の予約制オーダー会のみを月末に催す案で考えていました。
しかし、14日に非常事態宣言の解除の発表があるやも、、、という状況から、今後のAUTHORとしての営業のことも鑑み、この展示を期にアポイント制から”誰でもいつでも来れる通常営業”を取り戻していこうと決めました。
本来は、もっと誰もが気兼ねなく、足を運べるタイミングで催す方が、それぞれの立場にとって良いのかもしれませんが、今は、今だからこそこれでいかしてもらいます。
 
ただ、もちろんこのタイミングで、このような形態を取ることで、店内が込み合ってしまう恐れも考慮しなければいけませんし、出来るだけ避けなければいけません。
その場合は私たちの判断で、入店制限をし店外でお待ちいただくようお願いさせていただくこともあるかと思います。
また、私たちお店側はもちろんのこと、ご来店いただく皆様にも原則的にマスクの着用、入口での手消毒等、十分な衛生対策をお願いさせていただきます。
すべてのお客様に、、というのは難しいのですが、マスク持参が難しい場合はお店でのご用意もございますので、ご要望ございましたらその旨のご相談をいただければと思います。
 
さて、このような状況下でギリギリまで会期と内容の模索をしていた為に、急な告知となってしまいました。
今の時世と時間的猶予の無い中で、この決定と取り組みがどうなるか予想がつきませんし、至らない点があるかもしれません。でも開催を決めたからには求めてくださる方々にとって有意義な時間と経験になるように尽くしたいと思っています。
 
(小さい声で、心はでっかく)宜しくお願いします!!